画像:どんな自分にもなじむ服。すべてのファッションのベースでありたい。

どんな自分にもなじむ服。すべてのファッションのベースでありたい。

HAND ROOM クリエイティブディレクター 岡田安彦 インタビュー

高校生のころは、BOONなどファッション誌を夢中で見ていましたね。それで、漠然と洋服の仕事がしたいと思い、東京の専門学校に入りました。当時は、海外コレクションにでているデザイナーが好きでしたね。コム・デ・ギャルソン、ヨージ・ヤマモト、イッセイ・ミヤケ。そのブランドを着ている人はとても目立っていました。高くてなかなか買えなかったけど、憧れでしたね。

そのあとHAND ROOMの前身であるTABLOID NEWSというブランドに新卒で入社しました。そこは、コレクションというよりスタンダードな服をつくるブランドで、配属されたのは、パタンナーの部署。師匠の下で、パターンを一から学びました。そうすると、やっていくうちに、ベーシックなパターンを極めることが、すべての服づくりにつながっていくと分かってきました。基本を知らないと、いいものとは何か、が分からないんですね。いいパターンが感覚的に分かるようになるまで、10年以上かかりました。

昔は、美術館に行ったり、イラストを見たり、インスピレーションを外に求めていましたが、今は、人の話をよく聞くようになりましたね。その人の想いに対して、自分のパターンの引き出しをあけて、今の時代とフィットさせる。人の望みをカタチにしていく作業、というのでしょうか。

シャツもジーンズも、パターンを学んでからは、いい素材、いい縫製、いい形が、見てわかるようになり、どれだけ丁寧に作られているかにも、想いを馳せる事ができるようになりました。今の時代、ベーシックなアイテムは簡単に手に入るし、安い。ぱっと見たら同じにしか見えないんだけど、僕は、誰かのために考えつくすこと。想いをこめるということを大切にしたい。そこはファストにはできないですから。

HAND ROOMのシャツとジーンズはベーシックなアイテムなので、すべてのファッションのベースでありたいと思っています。自分に一番なじむ存在として、ずっと着続けてもらえる服。どんな服とあわせても恥ずかしくないクオリティの服。そうあり続けたいですね。

岡田安彦

YASUHIKO OKADA

HAND ROOM クリエイティブディレクター。元TABLOID NEWSパタンナー。メンズパタンナー、企画コンサルタントとして多くのコレクションブランド、ドメスティックブランドをクライアントに持つ。